#年の差レンアイ ~あなたにずっと恋してる~
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ある画家の手記if.?-4 名廊情香視点 告白
こいつら三人は、私にはたまに幻影かなにかのように見える。
向かいのソファに座ってる真澄の髪の毛を、光が横から器用に小さく編み込んでってる。 光曰く「今日はわたしとおそろい」。両サイドの編み込み。 「うん、かわいい」仕上げた光が真澄の顎に手をあてて頰に軽くキスして真澄の横に座った。
***
夫婦っつっても色々なんだろうが…。 単純に見たままなら年齢差で完全に犯罪なんだが、二人の様子を見てると、想いあってる愛しあってるのは一目瞭然として、他のどんな関係でもない「夫婦」だってのがなんとなく滲むように事実としてこっちに伝わる気がする。 外見はまったく似てねえのに、仕上がりが違うだけで同じ生地でできた揃いの服みたいにも見える。 本来の夫婦ってのはこういうもんなのか、サンプルが少なくてどうとも…これまで自分に対峙する誰かならそれなりに見てきたつもりでいた、でも自分とは別に存在して関係しあう誰かと誰かはそれほど注視してこなかったかもしれない。 直人と香澄がそれに当たる。私はあの二人をセットとして見たことは少ない。ないと言っていいほどに。 それぞれに応じてきた。あの二人の関係についてあれこれ考えたときでさえだ。 直人と香澄は純粋に好き合ってることが一緒にいることや今の関係にダイレクトに繋がってる。 とすると、真澄と光は、どうなのか。…ダイレクトなものだけじゃねえのは、分かるような。
「光はお前にベタ惚れだな」 三人で外を歩きながら、さっき光が真澄の髪を編んでたのを思い出す。 「うちが例外にしたって夫婦でもここまで妻が夫に惚れ抜いてるってのは結構珍しいんじゃねえか」 光の好意はわかりやすい。単純ってのとは少し違いそうだが、こと好意に至っては表現に迷いがない。一方の真澄のわかりづれえこと。 今も三人で歩きながら光だけまっすぐ歩かずに真澄のまわりをくるくる回ったりコートの中に潜ったり真澄の手を握ってひっぱったり指先に白い息をかけてあっためたり、わかりやすい。 そんな光をたまにからかうような仕草でいなしたり丸い頭に手を置く真澄の印象は、満更でもない、って感じだ。 「そうかい。まぁ光は最初から頭おかしいんじゃねえかとドン引きする勢いで押してきたヤバい人ではあった。押し負けた」 「押し勝った!」 なるほどな。誰にでも好意的なような光だが、そこからさらに他のすべてへの好意を自分で押しのけてでも真澄一人を選びとるほど、真澄が好きだと。そういうことでいいんだかなんなんだか。 昔から愛だの恋だのって手の話題は不得意だ。好意的な感情の細かいジャンル分けや線引きに昔から首を捻った。その点、直人と香澄は私にとって考えやすいともいえる。あいつらお互いに好意的な感情はなんもかもすべて相手に対してあるからな、多分。 私がこれまでまともに恋愛して恋人同士になった相手なんて学生時代含めたってほんの数人だ。それも型に嵌った何の面白みもない交際。どれも短期間で終わった。同じ家で育った兄貴の交際遍歴を見てて、レンアイってのは難しい…面倒なもんだとハタから見て醒めちまったせいもある。 でもそういう交際やら人間関係の機会に恵まれなかったわけでもねえんだし、もう少し恋愛とかなんとかに絡んで、あの複雑怪奇な情緒をもっと掴んどくべきだったか。
…学生時代、か。… 「………ユキムラマスミ…雪村真澄…お前、今と学生時代で姓名変わったりしてねえか?」 聴かされて覚えた名前、音でしか知らなかった。 まさかこいつがもしかして、同姓同名じゃねえ本人か? 「変わってねえよ?」 拍子抜けするような素直な返事が返ってきた。警戒心の抜けた顔。表情はそれほど大きく変わらねえけど醸す印象が随分変わるな。 「人違いだったら悪い。ユキムラマスミ…もしかしてあれか、私のいた××校で、女遊びが激しいとかなんとかいう噂で、一部の女子から熱狂的に好かれて一部の女子から毛虫のように嫌われてた。意識したことなくてお前自体の姿とか顔までは知らなかったけど、何人か来たぞ、私のところにお前に振られた女子が、お前への割り切れない気持ち抱えてさめざめと泣きに。」 「人違いだね」 ここは間髪入れねえのかよ、嘘だな。 道路脇にかがんでた光が走って追いついてきて、私と真澄に一本ずつ花を渡してきた。 「光のぶんはねえのか?」 光が何も持ってねえから聞いてみれば「わすれてた」とか今気づいたみたいに言いながら驚きに三つ編みが跳ねそうなリアクションしてる。 なんかこういう妖精いたな、人間にプレゼントするのが好きで、自分のことが頭から抜けてて、無制限になんでも喜んで渡しちまうから、最後には妖精自体が存在までもをなくして無邪気に消える。 ふと、さっき光が真澄のコートの胸ポケットにさした花を、真澄が抜いて、光の三つ編みの耳あたりの編み込み部分に髪飾りにしてさした。光がにこにこして真澄を見上げる。 …真澄がいるから、消えねえ妖精、か。 「真澄。おんなあそび。ってなに?」 「何だろうねぇ」 微笑ましいんだかボケてんだか。真澄はともかく、光はこれ分かってて夫に嫌味ふってるとかってふうじゃねえな。 「真澄の話しっぷりはケムに撒いてんのかマジなのかよくわっかんねえなぁ…。お前の話を光はなんでも信じ込んじまうんじゃねえか?」 光は真澄のコートの中に入って前をカーテン閉めるみたいにして合わせて顔だけぴょこっとのぞかせてる。よくその近距離で二人とも滞りなく歩けるな…と思ったけど歩幅も足のでかさも違いすぎて逆に歩けてるっぽいな。 真澄が私の言葉に息だけで笑い零した。 「煙にまくつもりはないぜ。煙にまかれてんじゃねえかと思われた時点でそいつは成立してないもんだ」 視線の方向のわかりづらい黒目がちの伏目の目線の先が、光の頭に目配せするように動いた。 「…」 つまり真澄も、無垢で純真な少女にひたすらまっすぐで美しい想いを向けられ続けて、その無垢な想いの美しさに押し負けた。んじゃねえってことな。…なんかはじめからそんな気はした、半分くらい。 「さっきのはなし。××校ならわたしもがっこうそこだった。ふたりが入学する年にわたしがちょうど卒業したタイミングだったのかな?」 光が真澄のコートから出て、話を戻してきた。 光も同じ学校か。まああのへん子供の数も少なかねえけどそれほど多くもなかったし、いくつも分校されたりってのもないし、一箇所集中しやすかったか…。 「……先輩から聞かされた噂にこんなのもあったな。保健室の座敷わらしとかなんとか言われてた女子生徒。男子と途切れることなく付き合うものの秒速で別れたかと思ったら直後に別れた相手の男子が怪我したり厄介ごとに見舞われる怪奇現象が起こるとかいう…。」 「ひとちがいです」 「光は絶妙なタイミングで嘘が下手だな」 からかったら光がガクッと項垂れた。 こうしてスラスラ学生時代の噂話なんてもんが出てくる自分にびっくりする。 別に私は噂好きでもねえし校内の噂に精通してたわけでもねえし、噂話はむしろ好かねえほうだ。ただ、校内でさんざん周囲の話題にのぼってたせいで耳に焼きついて覚えてたいくつかが今うまくヒットした。 と、いうより、今夫婦になってる真澄と光が両方とも、学校って場所で目立ちやすい存在感と話題性を備えてたんだろうな。 つーか今の感じからしても十分納得するもんがあるよ。お前らは今そうやって夫婦として並んで仲良さげにしてるだけで結構目立ってるしもう話題性を伴ってるからな。 「なんで座敷わらしだったんだ?」 「うー かみのけが、まっすぐで、いまよりすごく長かったからかな」 「重たそうだな…動きづらくねえのか?」 「あの頃はかみのけ切ったらはるきくんに怒られるからしかたなくずっと伸ばしてたらそんな見ためになっちゃってただけだもん…」
ハルキ。佐伯春輝。 昔のことはよく知らねえが、最近のことなら少し聞いた。 絢が、その佐伯春輝ってのがいずれ光の命を狙ってくるのは自明だっつって主張して、光が自分から相手の懐に入って、加害された現場を真澄が処理、ごく自然な証拠を揃えてうまく逮捕につなげた。その犯罪者だ。 ーーー家庭内での案件てのはつくづく捌くのに苦労するもんだ。直人も、香澄も、絢も、光も、慧も、問題のすべてじゃねえにしても確実に家の中でも蝕まれた。 そういうのに切り込むには真澄がやったような変化球が必要になる、少なくとも今のこの国では。 聞いた限りの印象では、私は光の動きが甘かったように感じた。自分で行くと言い出した光、命を左右する現場になる可能性が高かった、実際そうなった、それでも光にはまだ佐伯春輝を救おうとするかのような行動と、警戒心の欠けも多かった。 あれじゃあ真澄も常日頃から気が抜けねえだろう、なんて顛末まで聞いて一人で思ったりもした。まあ簡単にしか聞いてねえからこの程度の感想もハズレてっかもしれねえけど。 ……。光がただの純真無垢な女の子、ではないことは分かった。でも佐伯春輝の件での動きで私が光に持った印象は、つまりそういうもんだった。そう思われておかしかねえんじゃねえか。…否、まだ何も知らねえ段階で、ここまで考え下げるのも無為なような… 「…ハルキ、って、簡単な話しか聞いてねえけど、あのお前の養父とかいうクズ野郎か。あれからどうなった」 おとなしく服役中、じゃねえ可能性がある。それもわからねえが、真澄が相手に刑務所なんて快適生活させとくか? 「光知ってる?」 真澄に聞��れて光は近づいてきた街中のほうを見ながら答えた。 「きもだめしにあそびにきてたよ。おばけ役やりたいみたいだったからわたしとかすみくんとなおとくんとときひこくんで退治したの」 一瞬パキッと自分の歩行が石みたいに固まった気がした。…光と香澄と直人…なんつー絶望的な危機対処班だ… 「情香も呼んだはずだぜ?来ればよかったのに」 「そのオバケとやらの出現を先に教えりゃ行ったさ…。なんつった、直人がなんだって?死人かいいとこで重傷者は出なかったのか?」 これは冗談で言ってんじゃねえぞって目で真澄を見る。真澄は光と顔見合わせてる。 「約一名重傷だったかな?」 「そうでもないよ、おばけだし。ぺしゃんこになったけどたぶんもうげんきにやってるよ」 顔見合わせたまま眩しいくらいにこにこ笑ってるそれは誰がどう大丈夫で誰がぺしゃんこになったんだよ。 …トキヒコ? 「さっき私の知らねえ名前も出たな。随分たくさん集めたのか?」 「ときひこくんか」 話してんのを聞きながら、単に「ヒコ」ってどこにでもある名前の類似で思い出す。
初めて会ったのは… パーティに、直人と香澄とはじめて行ったとき。 画家や関係者だらけのホールに、一人の男の子がいた。その場に子供が彼だけだったわけでもなかった。それでも記憶に残ってる。 偶然近くにきたとき、彼があまりにも強い力で自分の上腕あたりを引っ掻いてたから、服の上とはいえ怪我すると思って、おせっかいは承知で軽く一声かけようとした、 その一声をかけようとするモーションを私が少しも取ってない手前の瞬間に、彼は私のほうへ素早く顔を向けて、何も言わずそのままただ私をじっと見た。 睨まれたとまでいかない、でも独特の目つきをしてた。 あれだけ大きなぱっちり開いた目での上斜視、まるで睨み上げてるようにも見える、私じゃなくてもかなり印象深いだろう。 その子がまったく別日に、ハロウィンで真澄の家に集まってる中にもいた。 その子は直人とハロウィンの作業を終えてから、探すそぶりもなく私のところまで迷いなく歩み寄ってきて、頭を下げて言った。 ーーーー”覚えていらっしゃるか分かりませんが、パーティのときにお会いした者です。行屋虚彦と申します。あのときはご挨拶もせず不躾な目で見て、すみませんでした”ーーーー
「……」 イキヤ…ウツヒコ、か…。さすがにここは関係ねえかな。 「ときひこくんは…真澄のおともだち…?」 「残念ながら違う。僕に友達は居ない」 言い切ったこいつ。友達はいない、か。友達の定義にもよるだろうけどよ…。 「ときひこくんは真澄のことおともだちだっていってた…ときひこくんのかたおもいなの?」 道の脇の比較的綺麗な高いブロック塀の上に身軽に���びのった光が、そこに腰掛けて両脚を交互に揺らしながらきょとんとした顔で訊く。 「おおう?あの人何言ってんだ」真澄が妙な曲がる球でも受けたみたいにウケてる。 「なら友達としておくよ。片想いされてんのは僕じゃねえしな」 「そうだった、かたおもい…ふてきせつなことばづかい…。ときひこくんはかすみくんがすきなんだった」 急に球がこっちに曲がって私にヒットした、どういうこったよ…。 「そこで香澄が絡んでくんのかよ。なんかまたやべーやつじゃねえだろうなそれ…」 あからさまに嫌な顔して腰に手を当てる。 「わわ、」 そのとき光が妙な声をあげて唐突に大きく体勢を崩して壁から落ちた。 「!」 私が受け止めようと動いたときにはもう真澄が落ちてきた光を抱きとめてた。 「やべーやつだな。けど僕や情香とどっこいだぜ」 たぶん。てとこまで付け加えて答えながら、光を地面に下ろす。 私は普段から、何事か起きるのを頭で考えて予期して動くのは体質的に合わないんで、それよりよほど俊敏に反応できて動ける条件反射でだいたい動いてる。危機対処にしても体の動かし方ならそっちが主軸だ。 真澄はまるで考える部分がごっそりないまま、ただ予期してたような動きを当たり前にする。それで合ってんのか知らねーけど、仮にそういう人間がいたとして…予期が思考じゃなく感覚的なものなら、ノータイムでの動きも可能か…。
さらに歩いて行きながら話を続ける。 のんびり歩いてるせいでちょっとそこまで買い物に行くだけなのにずいぶん時間かかってんな。
「私やお前と張り合うようなやばさならまだ助かる。最近香澄の友達っつー子と話す機会があってな、…あと半歩横にズレりゃ香澄のストーカーっつーか…様相…実態としてな。あれにはまいったよ」 「ほー。そりゃお疲れさん」 「……」 つい最近の、自称香澄の友達っつー子。 あの子と私個人での相性の悪さや考え方の違いはそりゃ在るだろう、てだけでどうってことじゃねえし、あれ以外にも捌き方はあった。扱いにまいったとかじゃない。 「…妙な話だけど、今の形の家族が持てて、これが私に許されるギリギリだったろうなと思うよ。後からだからこそ思える話かもしれねえけどさ」 … 特に優先すべき重要な話題があるでもなし、三人で散歩ついでに話しながら買い物してこうってだけだから、少しくらいは重めの話振ってもいいか。この二人相手でそのまま場が暗く沈み込んじまうってこともなさそうだしな。 …と、思って、珍しいな…とか、少し外れた位置から思う。
友達や知り合いがいないとか孤独に生きてるとかってわけでは全然ないが、これくらい気軽に喋れる相手ってのはいなかった。 うちの場合、特に夫や息子の話ってなるとそのままを話してみてなかなか二言で腑に落ちてくれる相手はいない。香澄が友達に詰め寄られてんのを前もって危惧してたのも、その辺があった。 そういう入り組んだプライベートがなんとなくでも共有できる相手ってのは珍しい。ありがたいとも思う。 話を続ける。 「私が初めて香澄に会ってあれこれ略歴聞いたとき、本人はなにも答えきれてねえこと自体にはおろおろするものの、自分にその答えられねえって事実がなにも響かねえことには動揺はなかったっつーか、ある意味ではあの状況でよく落ち着いてた。本人に落ち着くも何もなかったのかもしれねえが、今回は友達の言葉になんとか考えて自分で反論しようとしてた。私はそこを遮った」 私の高くて細いヒールの音が道のタイルに響く。 「香澄への負荷と、相手にもヒートダウンする時間とチャンスをやるべきだと咄嗟に思った。それにくわえて昔からの癖で、ここはバッサリ省いていい、無為な、思考をさくべきポイントからズレてると…長く真剣に向き合ったぶんだけ下手に消耗してすり減らす…と直感で思ったものを、迷いなくバッサリ切り捨てちまうんだ。 …でもその場から離れても、香澄は友達の言葉に向き合う姿勢を崩さなかった。これにもまだ別の意味での危うさはあるものの、自分がもし香澄にとってもっとひとつひとつの言葉がひどく重く絶対的に響くような存在…例えば実の親だとか、だったなら、とてもじゃねえけど今回みたいなフォローに見せかけた横暴はできねえし、怖気付いて何もできなかったかもな…てな。」 愚痴っぽい情けない述懐に、光は何も言わなかった。これで案外母親としての覚悟や方針は、光のほうがよっぽど度量深くすでに決まってるのかもしれない。 絢には時間がない。 つまり真澄にも光にも、親として家族としてグダグダ迷ったり悩んだりする時間は、もうそれほどない。 真澄も光も絢も、相手に自分のことをまるでわかったような気にさせるのが上手い。騙してやろうっつーことじゃなく自然体でやってるんだろうが、今の私みたいに接した相手は気分いいだろうな。 そのぶん深刻な虚像か勘違いを相手に抱かせたまま、それをことさら修正する必要もなく、生きていく。 誰しもそんなもの。それでも程度の差ってのはある。 こいつら三人は、私にはたまに幻影かなにかのように見える。 横で真澄が小さく嘆息した。 「そんなものは相性でしかないさ。香澄には情香が合う、それで親子なんだからいいじゃねえか」 「……」 幻影(仮)のわりにまっとうなこと喋るよな。おかげで少し頭が切り替わったよ。 「…てめえんちはお利口なウサギと素直なリスだがうちは違った意味で手に負えねえガキが二人もいんだぜ…?いろいろ悩むこともあらぁな…」 自分から話し出したついでに、ここらで恨めしげな目つきしてまぜっ返す。 「お利口…」 真澄が光を見て呟いた。 そういや絢とは最近対面で話してはねえな。なんか絢も変わってきたのか…? 「まだまだ可愛らしい範疇だよ。絢は真澄にベタ惚れだし。とてもかわいい」 光がえらくかわいいを連発してる。絢って初対面時のしっかりした爽やか美青年のイメージが私の中では強いんだが? 「…お前もな。まぁそいつはお互い様だろう。ひやひやさせられてしょうもねえアホだけど可愛いんだから仕方ない」 ……。 「…このリスもはじめはお前のストーカーだったんだっけか?」 親指でクイッと光を指して言ったら真澄が吹き出した。相当ツボに入ったのか肩震えてる、ガチで笑ってんじゃねえかこれ。 「ますみー!そのリアクションまちがっている!ここはわたしをフォローするところだぞ!」 真澄のまわりをぴょんぴょんすごい跳躍力で飛び跳ねて光が抗議する。長い三つ編みが一緒に大きく跳ねる。 それをなだめるように真澄が光の頭を撫でる。 …ちょうどいい、感じでもあるんだろうな。真澄と光と絢は、三人で家族で。
ここではたとさっきの話に頭が戻った。 「もしかして光くらいの世代か…?慧がいたの」 「あき。」 光が横で首をかしげる。三つ編みが一緒にかたむく。 「冷泉慧鶴。やたら目立つやつだから分からねえかな、見た目は完全に白人で、プラチナブロンドに薄い青い瞳の、品の良い雰囲気してるやつで…」 私や真澄とは世代がずれてる、でも光なら校内にいりゃギリ先輩だったはずだ。知り合いじゃなくてもあいつはどこ行っても注目される、…それで光が注目するかはあやしいけど。 「わたしほとんどほけんしつにいたから…ほけんしつの座敷わらしだったので。…ほんとにぜんぜんがっこう行けなかったから、しらないかもしれない…。じょうかちゃんのおともだち?」 一度舌出しといて、私に申し訳ないみたいに眉下げてくる。 「長い付き合いの友人だ。絢となら、ほんの数回だけど会ってお互い見知ってはいるんじゃねえかな。 約一年前、半身に大怪我を負ったまま病院から失踪して、それっきりになってんだ。足どりを調べてもあまりに綺麗に行方知れずで、どう賢く人目を避けてもここまで痕跡を残さねえのは難しい。失踪してこれまでの全部なげて生きるのも私個人と二度と関わらねえのも、それもいいと思うんだが…なんかやべえことに巻き込まれてねえといいんだけどな…」 最低限の情報を伝えて私的な感情も伝えておく。素直な本音だ。慧が今どうなってるやら…。 「もしどっかで見かけでもしたらできれば教えてくれ」 ケータイを取り出して慧の写真を二人に見せる。ネット上に死ぬほど盗撮画像とかがあんだけどな。 「……つるちゃんだ」 「…つ?」 思わず反覆しそうになった。 あいつがあだ名で呼ばれること自体が珍しい。そこまで他人を懐に入れねえし、せいぜい私や直人や香澄が「慧」って縮めて呼んでた程度だろう。 「わたしほけんしつにいたから。つるちゃんもときどき具合わるくなってほけんしつにきたよ。わたしの先輩でほけんしつなかま。……つるちゃんいなくなっちゃったの…」 光がほんの少ししょんぼりした様子になる。聞けばそんなに仲が良かったってことでもなく、一度も連絡もとってねえらしい。ならそのしょんぼりはどっから来てんだ。
とりあえず画像見せるために足を止めてたのを、また街中まで歩き出す。 まだ夕方にもなってない、太陽の位置は高い。 古本や書籍の店だらけの場所まで来た。 「光は本が好きなのか?」 「んー……??」 謎の返事。好きとか嫌いの枠から外れた特殊なものか? 本屋に入ろうとした瞬間、一歩手前で立ち止まった光がギュンと効果音がしそうなくらいの速さで首を横に振って、私の体に三つ編みが高速でバチンと当たった。 小さく謝った光は視線の奥にある通りをじっと見て、 と思ったら途端に駆け出した 「光!」 すぐに追いかける なんだ 異様に足が速い、本当にこんだけ私と身長差あるのか?追いつけるかどうか… 「つるちゃんみつけた!」 走りながら光が言った、 目視で確認する前に光が追いついた、 長いブロンドの、 走ってきた私たちを交互に見てぽかんとした…多分…慧。
「つるちゃんでしょ?みつかったよじょうかちゃん」 満足げに私の顔を見て笑う光は、慧の服の裾をガッチリ掴んで握りしめている。 慧の目線が光を見下げて、思い当たったように少しだけ目を丸くした。 「…きみは…、××校の…佐伯?」 気のせいか…?なんか慧の様子が… 他人から声をかけられて愛想笑いでも作り笑いでもなんでもニコリともしねえってのは…初めて見た。 「もう佐伯じゃなくて雪村だよ。けっこんしたから。あのね、この子がつるちゃん探してたの。わたしのおともだちのじょうかちゃん」 光の後ろに立つ私が名指されて、視線を光の顔の位置まで下げていた慧がちらりと一瞬あげて私を見た。目つきだけでお互い「詳しい話は後で。」って意思疎通が済んだ。 「…お前の友達?情香がか?」 慧の物言いが若干刺々しくねえか…? 「うん。なんでそこが気になるのかな」 ん?光もなんか張り合ってねえか…? 「情香は友人になる人間はちゃんと選ぶぜ」 「ほう、わたしではじょうかちゃんのおともだちには不足だと」 「誰もそこまで言ってねえ。なんで服掴んでんだ離せ」 「にげちゃうからだめだよ、つるちゃんよわむしだもん」 …。だんだん口調が砕けてきてる、どうもこっちが慧と光のお互いよく知った本来の雰囲気らしい。 やっぱただの保健室で顔合わせてた付き合いの薄い先輩後輩って仲じゃねえだろ。なんかあったのか…? 「そういう無遠慮に踏み込んでくるあたり変わってねえなお前。何十年ぶりって再会だってのに昔と寸分変わらずいけ好かねえなんて、自分が情けなくなってくる」 「かなしいこと言うやつめ。わたしはつるちゃんすきなのに」 「いけ好かねえんじゃなくて嫌いだってきちんと言い直すべきか?」 「大差ないからどっちでもだいじょうぶ。」 「何が大丈夫なんだ分かんねえやつだな」 「……。」 思わず聞き入ってしまった。
慧が姿だけでもだいぶ豹変してるとか、思いもよらず見つかったとか元気そうだとか、色々思うところはあるものの、 基本的に誰にでも笑顔で、嫌いな人間にも礼儀は通すし自分がどんな状態でも礼節は尽くす、あの慧が。 簡単に人を罵ったり嫌ったり下品な振る舞いは決してしない慧が。 光をおそらく…ディスっている、淡々と…。 慧は光にそれだけ言い捨てるようにしたあとでさっさとその場を去ろうとする。 私にはあとから電話もメールもできるからか?……光が離さねえから服の裾伸びかけてる…。 「慧?…大丈夫か?」 声をかけていいもんか迷ったが、慧の連絡先が変わってちゃここで逃すと連絡つかねえかもしれねえ。 慧は静かに振り返って光の手を掴んで服からひっぺがしながらこっちに向��直った。…手袋いらねえのか… 「悪い、光に気ィ取られた。一年ぶりだな、情。後味悪い上に面倒な消え方して悪かったよ。色々お前に世話もかけたんじゃねえか。また日を改めて連絡する。一年分と今日も含めて、そこで埋め合わせさせてくれ」 ほぼ以前と同じ笑顔を浮かべた慧が目の前に立って話している。これも作ってるわけじゃねえんだけど…相変わらず器用にモードチェンジするな。 「…埋め合わせより、質問はここで済む」 「ん?」 「いま元気か、何かやべーことに巻き込まれたりしてねえか、私の助けが必要なことはあるか?」 それさえ確認できりゃいい。友人としてまたつるむのは当然のことだ、慧がまだそう望むなら。 慧はしばらく考えたあとで答えた。 「元気にしてたし、元気だよ。お前の助けが欲しけりゃ遠慮なくまたいつでも頼らせてもらうさ」 これは信頼の示し方だ、慧なりの。 効率よくするための分担だとかで他人と協力して仕事に取り組んだり、そういうのはコミュニケーションスキルの高い慧の得意分野だけど、そういうのを好んでやってはねえし、一人で片付けられるならそれが一番気楽で、誰かに頼るのが上手いようでいて、本当の意味で信頼して誰かに助けを求めたり頼るのは下手だ。 慧は一拍おいてさらに続けた。 「巻き込まれてはねえよ。俺の意思だ」 そのままくるっと体の向きを変えて通りを曲がっていく。 横から光が手を振って言った。 「またあそぼうねー」 慧が遠くから「勘弁しろ…」とかなんとか、こっちを見もせずに半目でげんなりした様子で呟いてるのがかすかに聴こえた。 …あの髪の長さでも美術講師は務まらねえことねえはずだけど、慧の性格的に教職就いててその職種に必要な域を出るほどに派手だったり奇抜な外見は、本人のすわり心地が悪くてできねえはずだ。 ただでさえ必要以上に目立っちまうから慧はせめて髪だけでもっつって常に短く整えてた。 別の理由も絡んでるが。 …以前の張り詰めた空気感が…緩んだ、ようで、以前より緊張感は増してるようにも感じる。 巻き込まれてはねえ、か…。自分の意思とやらで結局今なにしてんのか、今度会ったときに吐いてもらうか。
完全に置いてきちまったと思ってた真澄がいつの間にか光のそばまで追いついて来てた。 その日は光が読む本をどっさり買って、三人それぞれで分けて本を抱えて持って帰った。 私は雪村家の近くの駐車場に停めてた自分の車で自分の家まで帰る。 光からメッセで唐突にお茶会の誘いがきたと思ったら…こうなるとはね… 考えたいことと、すぐにも始めたいことが色々浮かぶのを、運転しながら頭を落ち着けた。
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年の差レンアイ ~あなたにずっと恋してる~:Drama CD 碟評
*此篇標註為好孩子閱讀警告標章
小時候失去母親之後,曾經是母親的後輩的兒島亮(CV:鳩マン軍曹)把你當作是自己的女兒一樣疼愛著。對他一直抱有戀慕的感情,但是亮卻一直幫你當成孩子從來不把你的心意當作一回事。一天,大學的前輩突然向你告白,想知道亮真正的心意而找了他諮詢有關戀愛的煩惱。和平常一樣,他鼓勵你和那位前輩交往看看,聽到他這麼說你瞬間��如雨下。看到哭泣的你卻不知道如何安撫你的亮衝動之下吻了你,兩個人的關係開始起了變化。後來得知原來亮從以前就一直單戀著死去的母親,你對他說 “作為母親的替身也沒關係,抱我一次就好”。聽到這話的亮,會有什麼反應呢?
軍曹把拔再愛我一次!Love me one more time!One more time one more chance!叔控聽完已經原地爆炸的一張碟。年齡差大法好!光源氏大法好(不) 叔系男主的馬甲碟已經很少見了,更何況是類似義父設定的年齡差題材,喀喀喀!一本滿足,而且是好大叔設定,我無法控制心裡的激動啊。這碟真的是不錯的劇情向,起承轉合都有好好交代,套路發展也就是那樣了,女主主動攻略年長20歲的大叔什麼的,但劇本不這麼寫還怎麼圓啊?所以個人不會差評套路這點。這碟在巧克力社(Chocolat Blanc) 的作品中算是肉量偏低的?本篇就滾了一次床,而且還是在靠近尾聲的地方。好好說故事安排劇情的風格,給劇本娘一個讚。
當初這碟的情報出來我是欣喜若狂的,年齡差、類似義父設定、40歲單身大叔、加上CV是好久都不見的鳩マン軍曹!棒棒棒!而且人設跟封面還真不是好看一點點,果然肯花錢找ゴゴちゃん老師來就是不一樣,還有就是我覺得ゴゴちゃん老師越來越會畫大叔了,以前看壁咚song跟Love U Bung的阿聰都還覺得她畫的大叔有一點點違和,這碟的亮明顯進步很多,臉的樣貌跟皺紋(?)的拿捏變好了,文雅大叔的氣質也有掌握到,好評。
不得不說男主角亮的人設真的長得好像日高ショーコ老師的花は咲くか的櫻井大叔啊(炸開) 好吧,我覺得相像可能是因為氣質很相似吧。媽蛋,櫻井大叔是一種浪漫但是他是小蓉的,我不會跟他搶的(泥奏凱) 呵呵呵,馬甲碟竟然完成了我心中一個長年只能YY的念想,看得我整個人原地爆炸(你滾) 話說櫻井大叔跟小蓉也是差了20歲啊,這碟的設定上簡直各種重疊(夠了)
YY的廢話就到這,再來說說把叔叔完美化的CV-鳩マン軍曹,馬甲碟這邊很難得一見的軍曹叔叔。目前馬甲碟就只有這張跟2015年的上司と後輩と私の3Pナイト,上次聽他都已經是快要兩年前的事了(默) 低頻出現的叔系聲優,聽過他中之人事務所的SV,其實聲音挺多變的,但是馬甲碟這邊都是用有磁性的低音聲線,聲音聽起來挺有份量挺有氣勢的感覺。上次跟茶介一起出演上司跟後輩的三匹修羅場,他一個人的氣場壓過了整個場子,茶介雖然裝嫩但也被壓的死死的,妥妥的抖S大魔王聲線,但是上司的愛好有點可怕(再默) 但是上次這碟的劇情實在太不討好,我都說是浪費軍曹叔叔的美聲了。這次終於給了他一個走心的劇本,而且是單人碟,啾甘心,而且是最喜歡的年上大叔設定,一邊吃著這稀有的糧食一邊被撫慰的淑女專業戶是這麼說著。
那麼接下來就依照慣例來評各軌。
01.二十歳の誕生日に
女主二十歲生日那天是跟亮一起度過的,碟子一開始是他們剛剛吃完晚餐,亮請她吃法國料理。簡直就是把拔跟女兒的氣氛(雖然女主不這麼想),女主有點緊張問他說自己吃飯的禮儀沒問題吧?亮把拔只是寵溺的說沒問題沒問題,還有料理合你胃口就好了。寵上天了啊!我也想要一個這樣的把拔~然後就被叫了チビ子(小不點),亮一直都是這樣叫女主的小名,今天女主生日才發覺她都已經二十歲了,是個大人了,也感嘆時間過的很快,以前還幫她換過尿布洗過澡之類的。幫自己的戀人/妻子在強褓的時候洗過澡什麼的←不就是光源氏情節嗎?嗨,我沒有良心所以不會痛。
然後女主是一直叫他 亮兄ちゃん,翻成中���會不會是小亮哥之類的(被一眾淑女圍毆到死)我的日中翻譯機一定是混進了奇怪的東西了,難道就不能翻成亮哥哥嗎???(雖然明明就是把拔的年紀 = =) 本人也很自覺明明就是個大叔了,但是聽到女主這樣說還是覺得很高興。
吃完飯之後因為還不到女主門禁的時間(晚上十點),亮把拔就跟女主喝一杯去了。說著說著就說到這二十年來他就像女主的監護人一樣照顧她疼愛她,因為女主的媽媽曾經把她託付給亮,希望他能一起疼愛女主。然後女主一天一天長大越來越像媽媽,讓他想到他初遇女主媽媽的時後也是正值青春年華的二十歲。媽媽是亮大學社團的前輩,都是即將進入出版界的人才。女主的爸媽好前衛的,還是大學生就懷孕結婚,生下女主之後完成了學位,但是在女主一歲的時候媽媽就死了。
然後作為一個類似父親的角色就跟女主開始諮詢人生(?),女主大學之後的志向啦要不要唸研究所什麼的。“人這種生物啊,如果有二選一的選擇,不管選擇什麼最後都會後悔的,所以做決定的時後都會煩惱。但是啊,事前煩惱得越多,反而將來後悔的時後就會越容易放下。所以現在你就盡量煩惱吧,有什麼想問的就來和我談談吧。” 這段話講得真好,忍不住馬下來了。
02.恋愛相談
女主開始在亮把拔的出版社打工,很能幹的一個小妹(?),幫了亮一個大忙,亮的客戶也對她讚譽有加。然後趁著工作做完的空檔,女主表示想跟他諮詢一下人生,這次是戀愛諮詢。女主說學校裡有前輩跟自己告白了,就被亮把拔鼓勵說交往看看說不定發現了對方的優點之後就會愛上了呢。因為他就像是女主父母一樣的存在,所以希望女主得到自己的幸福←剛開始必須套路,亮不會承認自己對女主是有二心的。女主就大膽的跟亮把拔說喜歡他,但是卻被他當作了童言童語,覺得女主對他是對異性的錯覺,然後搬出年齡差的大道理說兩個人是不可能的。最後女主就哭出來了QAQ 亮把拔必須亂了陣腳,果然男人都是不會哄女人的,就吻了她←必須狗血,最後女主第一次的測探以失敗告終。
03.永遠の片想い
一個月之後是女主的媽媽的忌日,亮把拔去掃墓,順便來了一段solo告白。跟女主媽媽報告說女主已經二十歲了,是個亭亭玉立的大人而且跟媽媽長得很像,讓他想起了從前。還說出了自己一直喜歡���女主的媽媽,一直單戀著她,就在他猶豫不前的時後,女主的媽媽已經跟她爸爸在一起並且生下女主後來結婚了。當媽媽把女主託付給他的時後,說到因為自己年少就結婚生子的關係,這孩子(女主)可能沒辦法見到自己的外公外婆/爺爺奶奶,所以希望有更多人能夠疼愛她,那時亮把拔就決定要對女主傾注自己所有的愛,跟著她爸媽三個人一起守望女主的幸福,即使沒有血緣上的關係。他說今後也會這樣守護著女主。
我個人很喜歡這一軌的劇情,好好交代了亮把拔對女主的媽媽、爸爸、和對女主的感情。
04.祝福
女主到亮把拔家做飯給他吃,兩個人跟往常一樣相處融洽。女主說已經開始跟告白的前輩開始交往了,但是亮不為所動還為她開心。女主聽了有點不是滋味可也沒辦法,亮只是說她可愛又溫柔是個令他自豪的孩子…
這軌也很妙,最後軍曹把拔的語氣明顯有動搖雖然嘴巴上不說,但是對於送走女主這點還是有些難受的,要攻略大叔就是要打長期攻防戰啊(菸)。
05.身代わりでもいい
女主終於忍不住要放大招了,喝醉酒了還跑到亮把拔家找他,用膝蓋想也知道是要放倒大叔了!女主先說了媽媽忌日那天,亮的獨白她全部都聽見了。然後就要求他,就算把自己當成媽媽的替身也好,希望亮能抱她一次。作為把拔(?),亮當然是實力拒絕女主的求歡,說自己從來只把她當女兒看是不可能做這種事情的。女主眼看推不下去就扒光了自己的衣服,然後亮拔就動搖了嗎?第一次聽我嚇cry好嗎?我以為他就要這樣開車開下去了,不要啊,開下去男主的品格就毀了啊(抱頭) 不過沒有,只有跟女主各種大人親親,然後就驚醒了。不得不說果然是大人,這把持力還真不一般。
軍曹把拔的唇音很棒,親親很sexy~貼在耳邊說話簡直受不了!叔控我受到了一百萬點的攻擊奴喔喔喔喔!
06.本当の気持ち
女主又在亮拔的出版社打工的日常,亂七八糟的桌子上看到了亮拔去相親的對象的照片。他說他這個年紀也應該考慮結婚了,相識的印刷廠的社長介紹的,對方是個美人,36歲年紀相仿但是離婚一次但沒有小孩。如果吃飯見過面覺得可以就會跟她以結婚為前提交往。
我聽到這個條件整個噴了好嗎?(幼稚的我) 我相信女主更加爆炸所以才會有後續的發展。但是看一下亮把拔的條件,40歲,身家清白,獨身,還是小出版社的社長,女主當然說什麼都不能讓步啊,何況是疼了自己這麼久的亮拔!要我我也不依!我不依!
他本來覺得女主也找到了歸宿,自己也應該前進了,卻被女主說自己已經拒絕了前輩的告白,然後不死心又跟亮拔告白了一次。亮拔這次就很生氣的說,女主是個笨蛋,為什麼要這麼頑固呢?喜歡上他這樣的大叔對自己有什麼好?跟她年紀相近的好男人大把是,為什麼要浪費她寶貴的時間在自己身上?自己只是個默默在她身邊守望的男人,為什麼偏偏是他呢?(愛情來了是由不得你的,放棄吧亮拔)
軍曹把拔吼起來很有氣勢!為什麼我有那麼一瞬間好像聽到了斧爆彈跟髭内悪太的聲音啊?(笑哭) 大概是軍曹把拔的聲音裡也有一些低音砲獨有的共鳴吧?最喜歡聽這種在耳邊放炮的共振了啊(這裡重度叔音跟低音砲愛好者)
但是最後亮也告訴了女主他真正的心情,他是喜歡女主的,但是自己是個比女主想像中更孩子氣獨佔欲更強的男人,一旦到手的人他絕對不會放手的,即使女主說不要了他也不會放。最後只是笑笑的說著,也只有女主這樣笨笨又頑固的女人會喜歡他了,算是心意相通了。
然後說到他對女主的媽媽的感情,他承認媽媽結婚了之後他自己都還有些迷戀,直到女主出生,他才真正放下了這份感情,現在他對女主的媽媽只剩下了追思跟尊敬的情感。隨著女主長大越來越像媽媽,一開始確實是看到了媽媽的影子,但是不知不覺中也把她當成是一個獨立的女人看待並且愛著。但是明明是監護女主的亮哥哥,這樣是不應該的,所以一直壓抑自己,覺得自己應該放棄這份感情,讓女主正正常常跟人交往結婚生子,他認為這樣才是女主真正的幸福。最後又跟女主告白了一次,問她跟著這樣一個不器用的男人也不會後悔嗎?女主當然說不會,然後亮拔決定不再壓抑自己的感情要跟女主走下去。
這張的劇情挺好,沒有草草代過這些大綱跟人設上比較模糊的背景,也解釋了亮雖然在女主身上找到了媽媽的影子也不會把她看做是媽媽的替身,並且已經對以前的感情釋懷了。
07.愛してる
只剩下兩軌了不開車還能幹嘛?當然就是666老司機要發車了快點跟上啊!這軌25分鐘真的很長,因為本篇只有這軌開車。因為女主是第一次,亮拔真的是各種包容溫柔,女主身上上上下下都是那樣慢慢摸慢慢親,非常小心翼翼。就像他自己說的,明明是自己最珍惜的東西卻要用自己的手去破壞,心情有點複雜。甚至緊張到自己手都出了很多汗,很怕自己會傷到了女主。還教女主怎麼正確接吻,因為女主經驗值不夠,連換氣都不會,有亮拔這種老司機帶我相信很快就會上手了啦(攤手) 還被說了要教導女主身體的快樂。這不就是養成系最美味的地方嗎?(突然BT上身的淑女專業戶) 養大了然後吃掉不是真理嗎?(閉嘴) 胸部各種prpr,あそこ也prpr,總之能夠讓女主放鬆下來的能做的都做了,真不愧是亮拔最珍惜的チビ子。本來還問說不然今天就不本壘了,女主當然是要堅持開車到最後了。亮拔非常紳士的穿了小雨衣之後就提槍上陣了,總之各種溫柔,更老司機的是他很快就掌握女主有感覺的點在哪,這真的很有技術啊,先前被他用手指就得知了這點。
然後就是...Staff在啪啪聲的節奏上面,反應了叔叔的年紀[二哈] 啪的節奏沒有年輕人快(你為什麼要槽這個!!) 不禁懷疑Staff是不是有要塑造腎不好的形象的嫌疑(拜託放過軍曹把拔
喵喵喵劇情,我沒想到這個叔叔意外有孩子氣/沒餘裕的一面,反映在滾床上面,反差萌。這碟滾床的台詞描寫有一點像一個同人碟-囁義兄,本來也是一本正經的姊夫,姐姐已經去世,後來感情相通跟妹妹一起滾床的時後也是淫/語比較多的風格,亮把拔也是滾床的說話比較髒一點。(手動拜拜) Don’t get me wrong,開車還是各種好評的,只是人設上,果然男人在滾床的時候說的話是沒有意義的by 茶介
官能場面點評:軍曹把拔好吃的肉!低沉又有磁性的叔音太撩,淑女我有點招架不住了w 只是滾床的時候我又穿越到斧爆彈跟髭内悪太是怎麼回事?低音砲互相穿越了啊(泥垢) 總之低音大法好,把拔的技術你不容質疑。
枕邊話也是各種灑糖甜,像是以前那樣把女主抱在懷裡睡覺,然後說著一起再去給女主媽媽掃墓,好好跟媽媽報告。叔叔還傲嬌了一下說他很不安,這種事情讓媽媽知道了,大概會尷尬吧,但是他也不會因為這樣再放開女主的手了,要她安心。
08.あなたとならば
承上一軌,亮把拔跟女主一起去給女主媽媽掃墓,並且鄭重跟媽媽說會一輩子愛女主會保護她會給她幸福,等到女主大學畢業就會結婚了。雖然當初女主媽媽把女主託付給他不是這個意思但是現在已經不同了,雖然當不成女主的監護者,但是將來會作為她的家人愛著她的。如果女主的媽媽要恨他,想要甩他巴掌,他也不會有第二句話,但是請求媽媽在天之靈能夠守護他們。最後離開之後,亮把拔也說女主的爸爸才是現實問題。雖然我一直覺得女主的爸爸大概會覺得白菜被豬拱了,亮拔可能會被女主的爸爸一拳打死。不過亮拔說他已經做好必死的覺悟才跟女主在一起的,你們老夫少妻容易嗎?最後在一陣純愛深情的氛圍下結束本篇。
アニメイト特典 「お帰りなさいませご主人様 」
一天亮把拔下班回到家,女主在家裡做飯等他回來,唯一不同的是女主身上穿著可愛的女僕裝(意味明顯) 女主說是為了接下來的大學學園祭他們的社團要辦女僕咖啡廳用的,亮把拔看了之後也只是像稱讚女兒一樣說很可愛很適合她,然後就沒了。女主見他不為所動很不開心(?),就故意在他面前晃啊晃啊還問他,真的一點想法都沒有嗎?大人不愧是大人,把持力還是有幾把刷子的,要撩他還是不太容易。但是在女主死纏爛打之下,亮把拔終於說出了心聲,他說,光是女僕衣裝當然沒什麼想法,但是穿在喜歡的人身上,是沒有男人不喜歡的吧?開關一旦打開之後就一發不可收拾,當然就是女僕裝Play啪啪啪!
艾瑪,我得說亮把拔開關開了之後還真是各種入戲各種風情,大人還真是會玩,跟年輕人玩得起玩得開,我忍不住要拍手叫好(你TM) 要女主做他腿上,各種親各種撩,寵溺之餘還帶點強引,命令女主做東做西的,唉呦呦呦,主人Play很上手嘛!讓我又一次驚呆的是,開車安全駕駛絕對不會忘了小雨衣,大人的餘裕跟大人的智慧!難得難得!明明是要女主坐上來自己動,還不是全程把拔在主導,寵小孩真是寵上天了(好評意味)
ステラワース特典 「一緒にお風呂編」
女主和往常一樣跟亮把拔在公司做事,女主為了拿高處的東西而爬上椅子,亮拔一直說好危險要她等一下,讓他忙完再去拿就好了,結果女主一失神摔了下來,亮拔出手去接住她結果手就扭傷了。女主很內疚一直跟亮拔道歉,他一邊哄一邊安撫說不是她的錯,讓她去拿高處的東西本來就是自己不對還跟女主道歉。
“チビ子、悪かったな。” 這句話我可以再撸三十次!又甜又寵,我被哄得不要不要的。
回到家女主幫忙做飯什麼的,然後就是邪惡的洗澡(你才邪惡)。本來亮把拔都不以為意要自己洗了,結果女主很堅持要幫他洗,就脫光光一起進浴室了。馬甲碟怎麼可能會好好洗澡???洗沒多久就開始開車了,女主主動KISS然後手就抓上去了(臥槽) 亮把拔嚇到破音←好評。主動又手又口(雖然把拔一旁輔導),我已經聽出女主的開關開起來了,一定是第一次開車的經驗太好,女主吃味了,���了我了。最後本番把女主弄丟了三次!三次!在浴室!老司機就是老司機,我喜歡 (深沉臉) PS.浴室洗臉檯的抽屜裡有套套,把拔真是有準備,太餘裕了,連浴室play都沒有馬虎。
說實話,碟子發售之前我看到這特典的標題我整個人都聯想滿天飛了好嗎?日本有女兒出嫁前要跟爸爸一起洗澡的習俗,幫爸爸刷背感謝養育之恩呢,雖然現在還有沒有我不知道,不過日本有關洗澡的習俗還真是多呢(偷笑)
總評,叔控跟父控(?)的福利,鳩マン軍曹棒棒噠(手動二哈) 劇情、繪畫、CV演技都很棒的一張,我個人挺喜歡,為數不多的年齡差/義父梗得到了滿足~大叔控淑女你們還在等什麼啊?
推薦指數:8.5/10
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